野川流域の自然と生き物は、元々は野川がもたらす水土と気候が形成した自然環境の中で、水土と植物
と生き物が連鎖して循環している豊かな生態系でした。
人々はその恵まれた自然環境に根ざした生活を営み独特な文化を育んできました。
しかし、戦後の急激な都市化に翻弄され、野川流域の自然も人々の生活も文化も呑み込まれて、今や、
衰退し消滅しようとしています。
ほたる村は、その掛けがえのない価値に気づき小さい力ではありますが、辛うじて残っている野川流域
の自然と文化を少しでも保全し再生し継承しようと考えています。
| 野川流域は絶えず循環している豊かな生態系です |
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村民の数は少なく微力ですが、多様な流域の自然と文化に触れながら各人が持つ特技を出し合い、調査し、研究し
行政に提案し働きかけ、他の団体とも連携し、地味ではありますが色々な再生活動を進めております。
「野川ほたる村」の目的と活動は、 野川ほたる村規約に次のように定められています。
◆ 目 的
( 1 ) ホタルの自然発生と豊かな自然環境をシンボルとして、野川流域のハケと緑と、湧水とそこに棲む生きものを保全し、
その回復をはかる
( 2 ) 自然を守ろうとする人々に呼びかけて連携し、野川をエコロジカルな文化発祥 の拠点とみなし活動する
◆ 事 業
( 1 ) 生きものの多様化と村を象徴するホタルの自然発生を目標とした環境作り
( 2 ) 自然観察会、展示会、わき水まつとその他必要な調査・研究
( 3 ) 機関誌はじめ各種資料などの発行
( 4 ) その他、目的達成に必要な事業
現在、次のような活動を行っています。
・調査活動
野川、ハケと湧水の生き物モニタリング(年数回)
野川と湧水の水量観測(月1回)
・自然の保護、保全活動
野川公園の閉鎖管理地の(ハケの森)の下草刈り (毎月第2火曜日)
ホタルの観察と保護 カンタンの保護 カントウヨメナなど貴重植物の保護
武蔵野の農景の再生(畑、田んぼ作業)(毎週火曜日、第2を除く)
・教育および啓発活動
小学校の総合学習で「学校たんぼ」の指導、稲の苗の配布
野川の生き物観察会(7月)
ハケノ森観察会(キツネのカミソリなど植物と昆虫)(8月)
・文芸創作
クラフト教室 鳴く虫を聞く会(9月)
・発表および広報
「野川湧き水まつり」の開催 (11月) 会報「ほたる村だより」の発行
・自然の保護および再生に関する行政への提案および要請
(詳細は各タブをクリックしてください、詳細な活動内容が見れます)
無断転載を禁ず 製作・文責 : 野川ほたる村 T.Egashira