バケツ稲作を市民に広げようと、平成5年に長嶋さんが始めた苗の配布活動により、小金井市内の
アチコチでバケツで育つ青々とした緑の稲が育っている景色が見られるようになりました。
その中には、田舎を懐かしむお店のおじさん、お母さんと小学生、環境学習に熱心な大人等な
ど様々でした。
苗は、長嶋さんがお米屋さんにお願いして山形県産の「はえぬき」でした。
その中には、南小学校の校長先生もいました。
その縁で、校庭の一角にビニール田んぼをつくり、支援することになりました。
小学5年生は、社会科で「食料生産」について学ぶので、子どもたちが実際に体験する機会を
つくろうというのです。南小の教科書は教学社のもので、写真に示すような感じです。
それ以降、ほたる村は出前授業を行い、田起こしから田植え、水管理、刈り取りなどの作業を
指導しています。
平成16年度6月、ほたる村から5人が参加し、小金井市立南小学校の5年生約80名で
2m×3mの大きさの田んぼを2面つくりました。
掘り下げた場所にビニールシートを敷き、土を約20cmの厚さに敷き、水道水を張って
南小学校の学校田んぼができあがりました。
その後、毎年6月に、教室でほたる村の村長や村民たちが田んぼの稲や生物について子供たちに教え、
ほたる村が用意した苗(山形県産 はえぬき)を約100〜120株を植えています。
10月か11月に刈り取りを行っている。
子供達は、田んぼの泥の感触に驚いたり、奇声を上げたり、恐る恐る田植えをしました。
また、刈り取りも、普段は鎌を使うことがないので、刈り取りのコツがつかめない様子でした。
刈り取った稲を束ねる時もきつく縛ることができなかった、など多く貴重な体験をしました。
手作りの「かかし」が飾られた年もあります。
小さい田んぼですから勤労のよろこびを感じるほどでは無いようですが、主要な食物である。
体験と観察を通じて米や稲作についての知識が深まったようです。
今では、小金井市立東小学校でも、村民の山田さんがビニール田んぼつくりを稲作を支援しています。
市内でもまだ、農業を営んできた旧家に以前使われていた農具が保存されています。
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